法人か個人か?クリニックの節税について

A先生

2021/03/07

先程、税理士さんから確定申告の報告を受けて来ましたが、いくつか面白いことがわかりました。

例えば同じ院内処方で売り上げ5億円の個人診療所の決算(クリニックは一つ)と医療法人の決算(クリニックは複数)を比較した場合、個人は材料費が売り上げの45%に対して医療法人は25%、一方で固定費率は個人が32%に対して医療法人は66%でした。

最終利益(院長もしくは理事長の報酬+法人に残ったお金)はどちらも1億ぐらいなのです。医療法人は複数のクリニックを運営するので、必然的に固定費(人件費含む)が大きくなるのはわかりますが、材料費は個人と医療法人の区別は関係ないと思いますので、個人診療所の取引能力が医療法人に比べて低いということが推定されます。

さらに医療法人の理事長の給与ですが、純利益の半分まではいけるのではないかということでした。純利益が1億なら5000万、2億なら1億です。それ以上は前例がないので、税務署次第ということでした。

ざっと計算すると、個人2億の利益なら自由に使えるお金が1億、医療法人2億の利益なら自由に使えるお金が6000万、医療法人に残る自由に使えないお金が7000万になります。先生方からしたらどちらの方が良いと思いますか?

「税金億り人」になっても何も嬉しくないわけですが‥。

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