MS法人の運用について。
A先生
2021/03/31MS法人の話ですが、ちょっとリクエストを。
会社設立初年度や売上げが1000万を超えない場合、消費税の免税事業者になれることは多くの先生方がご存じだと思います。また売上げが少ない方が法人税も少なくなるため、消費税と勘案して、売上げが1000万前後になれば、会社を複数作る選択肢も考えられます。
会社を次々に立ち上げれば、初年度の税制優遇を駆使して消費税を逃れることも出来ますが、さすがに税務署に捕捉されるでしょう。そもそも1000万の消費税100万に対して、ここまでのリスクを負うかということもあり、この辺りが一つの論点になりそうです。
次に令和5年10月からインボイス制度が始まります。
わかりやすく言うと、軽減税率が始まったことで、2種類の消費税が発生しているため、領収書などに消費税の内訳を記載して発行しなければいけなくなるということです。
その内訳に記載されている消費税の額を取引相手が控除出来るわけですが、免税事業者の場合、インボイスを発行出来ませんので、取引相手が免税事業者分の消費税も払うことになります。
つまり免税事業者は取引上、不利になる可能性が出てきますので、売上げ1000万以下でも敢えて課税事業者になることを検討しなければいけません。これがMS法人だけの話かと言うとそうでもなく、我々開業医にも自由診療1000万の消費税の壁がありますよね。
つまり自由診療1000万以下の先生方は、インボイス制度の下で課税事業者になるか免税事業者になるか、選択することになるでしょう。ここまで踏まえた上で、MS法人をどのように運用するかという話になります。
我々開業医は経営者でもありますから、この辺りの勉強もしておかなければいけません。
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